Learning English from President Bush

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 米国のブッシュ前大統領から英語を教わった?ことがある。ブッシュさんが大統領に当選する2年前(98年)、テキサス州知事として再選に挑んでいた時だ。実弟は別の州知事選に出馬し「兄弟知事」の可能性が話題を呼んでいた▲そこで遊説中のブッシュさんに「もし弟さんが当選したら」と尋ねると「ノー、ノー」と質問をさえぎる。そして「もし(if)じゃなく、『勝った時(when)』と言ってよ」と人なつこい笑顔を遠来の日本人記者に向けた▲弟の当選を仮定でなく自明のように語れという指摘だろう。なるほど二つの単語はそう使い分けるのかと勉強になった。そんな愉快な人が5年後にイラク戦争を強行し、不人気な大統領として退任するとは夢にも思わなかった▲だが、あまり勉強にならない指摘もある。ワシントン・ポストのコラムが鳩山由紀夫首相について、言動が奇妙なことを意味する「loopy」という言葉を使ったのに続き、ウォールストリート・ジャーナルは「ジャパン・ディッシング(dissing)」なる記事を載せた▲筆者は米シンクタンクの研究者で、日本は「バッシング(たたき)」と「パッシング(素通り)」を経て、軽侮や切り捨ての対象になったと論じる。そんな状況は日米双方に好ましくないという意見には賛成だが、「切り捨て」とは大げさだろう▲二つの米紙の記事は例によって普天間問題の反映だが、数々の対日批判に閉口しつつ「普天間さえ決着したら日米関係は好転する」と信じる人も多いはず。その場合の「たら」は「if」か「when」か、ブッシュさんの意見を聞いてみたい。

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