var pf=document.getElementsByName('oekaki_thread1'); standardize(ol); function(){ document.getElementById('oekaki_script').addEventListener('load',function(){ setTimeout(500,oekaki.init()); }); node.addEventListener=function(t,l,c){this["on"+t]=l;}; ランキング| -->. 読み負けたりミスをしたのではなく、挑戦者である名人と同じ読み筋を真っ先に思いついていたにも関わらず、それは自分にとってあまりにも都合の良い展開だからと切り捨てていた八一。, こういう盤上遊戯のゲームでは、実力者であればあるほど経験に裏付けられた優れた大局観を持っているもので、無限に存在する読み筋をすべて検証しているのではなく、ほとんど無意識のレベルで必要のない読みは切り捨てることができるものです。, オメーの読みは『浅い』んだよ。手当たり次第に読んでくからムダ読みが多い。読みの量は多いが、そのほとんどがゴミだ, 5巻ではあいも月夜見坂燎に敗北した際にこのような指摘をされていますが、これはつまり大局観がまだまだだということを指摘されているわけですね。, そして、まだ将棋を初めて1年に満たないあいがこれを指摘されるのはある意味当然と言えば当然のことでしょうけど、竜王にまでなった八一の場合は積み上げてきたものの総量が桁違いのはずです。, そんな八一の大局観を、つまりは積み上げてきたはずのものを、名人は一局目を通して否定したわけです。, 気遣う内弟子の雛鶴あい。心配してやって来た空銀子。清滝桂香の手紙。そのどれもが八一には響きません。, どこだ・・努力なら、いくらでもするから・・教えてくれよ・・誰か・・強くなるしかない。一人でやるしかないんだ, 誰かに助けを求めながらも一人でやるしかないと結論付ける独白からも、八一の追いつめられっぷりが分かりますね。, 一局目で名人に将棋観を否定された八一は、そのまま竜王戦で三連敗してしまっています。, 七番勝負なので、既にカド番に追い込まれてしまっていて、竜王を防衛するためにはここから強敵である名人に四連勝する必要がある。, 負けるにしても、こんな精神状態で負けてしまうのは明らかに良くない傾向で、5巻の前半はそういう意味でハラハラの展開になっています。, 八一を荒んだところから連れ戻したのは、愛弟子の雛鶴あいでも姉弟子の空銀子でもなく、清滝桂香でした。, 1巻時点では保護者的な立ち位置のキャラクターでしかないと思っていましたが、何というか、これほど生きたキャラクターになってくるとは驚きです。, 3巻のあとがきから作者の白鳥士郎先生にとってもかなり思い入れのあるキャラクターであることが伝わってきますが、それも頷ける働きぶりですね。, そんな重要な対局を、清滝桂香は女流棋士になるためというそれ以上に、八一に報われない努力はないことを証明するために見せつけます。, 清滝桂香の相手は永遠の女王(エターナルクイーン)とまで呼ばれる女流タイトルホルダーの釈迦堂里奈。, 実力も実績もずっと格上の相手に勝利して見せることで、清滝桂香は報われない努力はないことを証明しようとしました。, たとえ将棋観を否定されようと、積み上げてきた努力は無駄ではないのだと、そう言いたかったということでしょうね。, 綺麗ごとというか、純然たる事実を言えば報われない努力だってあるはずなのですが、たぶん清滝桂香もそれは分かっていたからこそ、それをただ口にするのではなく何が何でも有言実行してみせようとしたのだと思います。, だから桂香さんに勝利をもたらしたのは将棋の技術じゃない。それは・・決して砕けない勝利への意思だった。勝利を信じて真っ直ぐ突き進む勇気だった。, それは『りゅうおうのおしごと!』の作中でこれまでも繰り返し語られてきた将棋の才能のひとつであり、そもそも八一はそこに雛鶴あいの才能を見出していたはずですが、清滝桂香の証明によって改めてそれを思い出さされたということでしょうか。, 本記事は『りゅうおうのおしごと!』を10巻まで読んでいる時点で書いていますが、少なくともその時点で最も対局の描写が面白いのは、八一と名人の竜王戦の第四局だと思います。, 他にも面白い対局はたくさんありますし、ライトノベルらしく二人のあいをはじめとする可愛らしい女の子の対局の方が面白いって思う人もいるかもしれませんが、個人的にはやっぱり最高峰のカードって興味深いですし、その最高峰な対局が本当に上手く表現されていて、読んでいて手に汗を握る緊張感がこれでもかというほど伝わってきました。, ピックアップキャラクターの紹介でも前述しましたが、名人は『りゅうおうのおしごと!』の作中でも唯一名前が語られておらず、顔が見えないキャラクターです。, この対局で八一は、両者ともに反則の手を指さざるを得ないという奇跡を発見して引き分けの指しなおしまでに持ち込みますが、そんな奇跡以上に印象的だったのが八一が初めて名人の顔に気付くシーン。, 自分が名人よりも強いとは思えない。この人よりも才能があるとも思えないし、この人のようになれるとも思えない。けど、それでいいんだ。名人が名人であるように、俺は俺だ。, 神とまで呼ばれる名人は、確かに神のごとく強いが当たり前のように普通のおじさんでした。, 憧れに対するセリフがコレってのがまた面白いですが、自分は自分であると再認識したからといって、当然勝利を諦めたわけではありません。, そして、指しなおしの対局の最後の最後まで続く緊張感が本当に最高で、名人の方が多く持ち時間を残している状況で、もう持ち時間のない八一が投了を決めかけた時に名人が最後の確認のために持ち時間を使ったことで、つまりは八一にも時間が手に入ったという展開が激熱すぎます。, 相手の時間を使って考えるというのはある意味では基本という気もしますが、相手が持ち時間を使ってくれるかは運次第です。, 本編とは関係の無い未来のIFストーリーという感じですが、5巻特装版の小冊子はなかなか面白い内容になっています。, 何でメインヒロインの雛鶴あいよりも空銀子の名前を先に書いたのかといえば、これが空銀子視点の話・・というか空銀子の夢オチになっているからです。(笑), そこに登場する雛鶴あいは女流五冠の超強豪であり、女流名跡のタイトルを持っているものの全盛期よりはかなり衰えた空銀子に挑戦する『最強の挑戦者』と目されていました。, 何というかそんな夢を見るあたり空銀子は、雛鶴あいのことを今はまだ実力差はあるもののかなりの脅威に感じていることが窺えますね。, また、5巻本編で最強の挑戦者を相手に迎えた八一と、夢の中で雛鶴あいの挑戦を受けている空銀子が少しばかり重なるのが興味深いと思います。, 特装版ということで今ではなかなか手に入りづらいかもしれませんが、なかなか面白いので興味があったら探してみてください。, Aruihaさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog // ')