Terminating Large US-South Korean Exercises Is a Stupid Idea That Only Pleases North Korea

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北朝鮮に核・弾道ミサイルを放棄させようとしているときに、米韓両国が同盟の抑止力を弱める動きをするのは間違っている。極めて残念だ。

米韓両国が、朝鮮半島有事を想定し毎年春に実施してきた2つの大規模合同軍事演習の廃止を決めたことである。

廃止するのは、図上訓練を行う指揮所演習「キー・リゾルブ」と30万人規模の野外機動訓練「フォール・イーグル」だ。米韓両軍は4日、「キー・リゾルブ」に代わる新演習「同盟」を始めたが、従来の「防御」と「反撃」の訓練から「反撃」要素を取り除く方針だ。

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ベトナムでの米朝首脳会談は物別れに終わった。今は、米韓や日米韓が協力して北朝鮮に一層の圧力をかけるときである。

大規模演習の中止を求めてきた北朝鮮は間違いなく喜んでいる。これから米韓両軍の練度は確実に下がっていく。2つの大規模演習を前に、北朝鮮軍は毎年、戦闘態勢をとっていた。その際、貴重な石油燃料を使用するなど消耗したのである。北朝鮮の主食であるトウモロコシの植え付け前に必要な農作業への軍人の動員にも影響していた。

軍事、経済両面で効果的な対北圧力となってきた大規模演習の廃止は百害あって一利なしだ。

ボルトン米大統領補佐官は5日、北朝鮮が非核化しないなら「経済制裁の緩和はないし、われわれは制裁強化を検討するだろう」と語った。

そうであるなら、軍事的な圧力も緩めてはならない。

演習廃止にはトランプ米大統領の意向が強く働いている。トランプ氏はツイッターで、「数億ドルを節約するためだ」「巨額の資金がかかるため、ずっと以前から決めていた」と主張した。「北朝鮮との緊張緩和はいいことだ」とも指摘した。

大規模演習廃止という果実を一方的に差し出して北朝鮮が核・ミサイルを放棄するなら、問題はとっくに解決している。現実はそう簡単ではない。トランプ氏は財政負担に拘泥するあまり、日本を含む同盟国の安全保障をないがしろにすべきではない。

韓国の文在寅政権は演習廃止にあっさり同意した。米韓同盟が双方から崩れ始めた兆しではないのか。日本は危機感を持ち、防衛力強化に努める必要がある。

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