NYで新婚生活 眞子さまの警備は? 日本と異なる警察事情
秋篠宮家の長女眞子さま(29)と小室圭さん(29)は結婚後、米国で暮らす意向を示している。2人の警備はどうなるのか。
上皇ご夫妻の長女、黒田清子さん(52)が2005年に結婚した際、清子さんは警察庁から「個人警戒対象者」に指定され、警視庁が東京都内で暮らし始めた清子さんの警護を続けた。
警視庁には皇族の警備を担当する警衛課と、首相ら要人を守る警護課がある。民間人となった清子さんの警備は本来、警護課の担当となるが、従来のつながりが深いことなどもあり、警衛課の職員が引き続き担ったという。
警察関係者は「元皇族だからといって、全員に厳重な警備をするわけではない。本人の意思以上に、社会の関心の度合いが判断材料になる」と話す。
一方、眞子さまは結婚後、赤坂御用地を出て、一時的に小室さんと都内のマンションなどで暮らすとみられている。
警察幹部は「その間は清子さんと同様に個人警戒対象者に指定されるだろう」とみる。自宅前にはポリスボックスが作られ、24時間体制で身辺警護が実施される可能性もある。
連絡役警察官の派遣も想定
ただ、米ニューヨークに生活の拠点を移した場合、警備のあり方は大きく変わる。
海外は日本警察の管轄外で警察権はない。拳銃などを携帯した警備は認められず、日本の警察官は民間のガードマンのような役割しか担えない。
「まだ何も決まっていないが、まずは米国にお願いするのではないか」。ニューヨークでの警備について警察関係者はそう推測する。定期的な自宅周辺の巡回などをしてもらい、必要な時は身辺警護を求めることなどが考えられるという。
ある警察幹部は「屈強な男が対象者を四六時中囲むだけが警備の形ではない」と強調する。
一方、2人の結婚には批判の声も少なくない。別の幹部は「警備を続けることへの厳しい目はあるかもしれない。しかし、トラブルが起こる可能性はあり、必要な警備をすることになるだろう」と話す。
【町田徳丈、斎藤文太郎】
高給の弁護士、徹底した成果主義
小室圭さんの就職先はマンハッタンにある法律事務所だ。米国内に5カ所の拠点があり、350人以上の弁護士が所属。ホームページで小室さんは企業の合併・買収(M&A)など主に企業法務を担当すると紹介されている。現在は弁護士をサポートする「law clerk」という肩書だが、弁護士試験に合格すれば弁護士として働くことになるとみられる。
ニューヨーク州の場合、企業法務は名門事務所だと1年目から年収2000万円程度の高収入を見込める花形職業だが、仕事環境は過酷という。同州の弁護士資格も持つ30代の日本人女性弁護士は「ニューヨークではどの事務所も徹底して成果主義。1年目ぐらいまでは『育ててあげよう』という優しさがあるかもしれないが、その後は期待するような活躍ができなければ『明日から来なくて結構』と言い渡される」と明かす。さらに「法律知識に基づくスキルとともに、コンサルタント的なアドバイスができる経営センスも求められる厳しい街だ」とも言う。
物価の高さもニューヨークの特徴だ。昨年、マンハッタンで暮らしていた日本人男性によると、エレベーターなどに不具合のある築40年のワンルームでも家賃は月約30万円。ただ、治安を考慮して多くの日本人はマンハッタンなど中心部に住むという。マンハッタンに居住経験のある日本人の40代主婦は「家賃も自分たちで負担しようと思うと、夫婦2人で最低でも年収2000万~3000万円必要。学費も高く子どもがいればさらに必要だ」と話した。
【山田奈緒、和田武士】
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