US Midterms: NFL Star Running for Senate in Georgia Mired in Abortion Scandal

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11月8日に迫った米中間選挙で、激戦の南部ジョージア州で連邦上院の議席を争う共和党の黒人候補、ハーシェル・ウォーカー氏(60)が、交際女性に人工妊娠中絶を行うよう求めて費用を支払っていたなどとするスキャンダルが明らかになり、同州の勝敗への影響に注目が集まっている。米プロフットボール(NFL)の元スター選手である同氏は、擁立段階からトランプ前大統領の全面的な支持を受けており、敗れれば中間選挙を通じて党内での勢力拡大を図るトランプ氏への打撃ともなる。

スキャンダルはネットメディア「デーリービースト」が今月初めに報じ、大手紙ニューヨーク・タイムズなどが相次ぎ追随。それらによるとウォーカー氏は2009年、当時交際していた女性に小切手で中絶費用を支払った。同氏は約2年後、女性が再び妊娠した際も中絶を求めたが、女性は拒絶し出産を選択した。

選挙戦で「中絶反対」や「家族の価値」を主張するウォーカー氏は、3人の婚外子がいることを認めつつも、「中絶費用を支払ったことはない」などと報道内容を否定した。

ウォーカー氏をめぐっては、元妻との間にもうけた長男もネット上で「(同氏の主張は)嘘だらけだ」と非難。02年に離婚した元妻も「拳銃を頭に突き付けられて『脳みそをぶちまけてやる』と脅された」などとする過去を告発している。これに対し同氏は、過去に診断された解離性同一障害(多重人格障害)が原因で暴力的な行為を「覚えていない」などとしている。

民主党が上院での過半数を維持できるかが焦点となる中間選挙で、同州はウォーカー氏と民主党現職のラファエル・ウォーノック氏(53)の支持率が拮抗する最激戦州の一つ。一連のスキャンダルでウォーカー氏が失速すれば、共和党に打撃となるほか、同氏を擁立当初から推してきたトランプ氏の評判にも影響する可能性がある。

一方、同州では、知事選で共和党現職のブライアン・ケンプ氏(58)に挑戦する民主党の若手ホープで黒人女性のステイシー・エイブラムス氏(48)が、自身の落選した前回知事選(18年)での敗北を認めず、関連団体を通じて選挙不正があったとの主張を展開した。このことが、20年大統領選でトランプ氏が同州での不正を主張したことの伏線になったとの見方が取り沙汰されている。

トランプ氏の不正主張を攻撃材料としてきた民主党としては、こうした見方が広がることでイメージが悪化するのは避けられないだけに、ウォーカー氏のスキャンダルを利用して批判をかき消そうと躍起だ。

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