OPD 8 July 2014
Edited by Brent Landon
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アイ・ラブ・ニューヨーク 変身した“カクテル”
2014.7.8 03:03 [米国]
米国の刑務所で受刑者を更生させるために導入されている瞑想(めいそう)教育が、予想以上の効果を上げている。東部ニューハンプシャー州での事例は今春、記事で紹介したが、西部オレゴン州でも同じような事例があると聞いた。
同州の瞑想教育に関わるブレイズ・コンプトン氏によれば、州内の刑務所には“カクテル”のニックネームで呼ばれた凶暴な受刑者がいたという。とても攻撃的で、どの受刑者よりも問題を引き起こし「(精神安定用に)7つの薬を服用していた」ため、その名が付けられた。
“カクテル”は瞑想教育を始める前まで、「巣穴」と呼ばれる隔離独房に閉じ込められたほどだったが、瞑想教育開始後、劇的な変化が表れたという。数週間後には刑務所内で最も模範的な受刑者へと変身を遂げ、“刑務所内の刑務所”ともいわれる「巣穴」の生活からも“卒業”。のちに、盲目の受刑者の世話係をするまでに更生した。
殺人や暴行、レイプなど社会を裏切った受刑者たちの心を再生させる瞑想教育。その効果に正直、驚くほかない。ただ、受刑者を実際に更生させるまでには筆舌に尽くしがたいほどの苦労もあるだろう。コンプトン氏ら関係者のひたむきな活動に、心から敬意を表したい。(黒沢潤)
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